おふろタイムズ

おふろタイムズとは

『おふろタイムズ』は、日々のおふろ時間を豊かにするウェブマガジンです。入浴の質を高め、芯まであたたまるための情報から、日本各地にある温泉や銭湯をめぐるストーリー、松田医薬品の入浴剤へのこだわりまで、さまざまな記事をお届けします。

心身ともに疲れていて、お肌もなんだか調子が悪い……。そんなとき、疲れを癒しながらお肌を美しく保つことができたら最高だと思いませんか?

そんな“わがまま”を叶えてくれるのが、「温泉」。美肌効果のある温泉は数あれど、トロトロとした手触りが特徴の“トロトロ温泉”は、お肌をゆで卵のようにツルツルにしてくれるのだとか。

今回は、全国3,700湯の温泉を巡ったフリーアナウンサーの植竹深雪さんに「トロトロ温泉」の魅力を教えてもらうことに。

また、温泉になかなか行けないという方のために、自宅でトロトロの手触りを楽しめる入浴剤も紹介。植竹さんに、松田医薬品の“トロトロ系”入浴剤のレビューもしていただきました。

植竹深雪さん

岩手めんこいテレビのアナウンサーをしていた頃、当時の上司の勧めで温泉を巡ることに。温泉の持つ「美肌力」に驚き、温泉をより探求したいと思うようになりました。

それぞれの温泉の泉質の良さを見極めるのは難しいと感じる方もいるかもしれませんが、まずは肌触りがトロトロとしている“トロトロ温泉”の魅力から知っていただけるとうれしいです。

(プロフィール)
植竹深雪(うえたけ・みゆき)

現役アナウンサーで温泉専門家|温泉ライター|温泉の持つ湯力や美肌力等に魅せられ、国内外3700湯以上1600泊以上ほぼ自費で宿泊するほど大の温泉好き。 現地に何度も足を運び、温泉全般、旅館、ご当地グルメなどにおいて温泉施設、旅館経営者や女将さんへ綿密な取材のうえ各メディアに発信。人気情報番組から報道番組コメンテーター、雑誌連載において利用者目線のわかりやすい解説は、各業界からの信頼も厚い。温泉に関する資格多数取得。precious.jpにて連載中。著書おとな「ひとり温泉旅」のススメ(三笠書房)からだよろこぶ!ぬる湯温泉ナビ(辰巳出版)

温泉と美肌のうれしい関係

温泉の中には「美肌の湯」を謳う名湯が多数存在します。肌触りがトロトロとしている“トロトロ温泉”もその一つ。 そもそも“トロトロ温泉”とはどのような温泉なのでしょうか。

植竹深雪さん

トロトロ温泉”の多くは、pH8.5以上の「アルカリ性単純温泉」と呼ばれる泉質です。 お湯自体がトロトロとしていると思われがちですが、実は違うんです。

人の肌は弱酸性ですが、汚れると酸性に傾きます。 アルカリ性の温泉に入ることで、それが中和・乳化され、たんぱく質による皮脂汚れや古い角質が除去される。 中和・乳化が起こる際に、お湯がトロトロとしている“ように”感じられるというわけなんです。 そのため、一般的にはpHの値が高ければ高いほど、とろみ感は強く感じられますね。

では、そのトロトロした手触りと美肌の間にはどのような関係があるのでしょうか。

実は“トロトロ温泉”の特徴であるアルカリ性には肌の汚れや角質を落としやすくしてくれる作用があります。 その結果、お肌がツルツルになり、美肌効果が感じられるのです。

植竹深雪さん

全国各地にさまざまな効能を持った温泉がたくさんありますが、 私が“トロトロ温泉”に行くのは肘やかかとの角質が固くなってきた冬が多いですね。


お気に入りの温泉を見つけるには?

全国津々浦々の温泉を巡っている植竹さん。植竹さんが温泉の魅力にのめり込んで行ったのは、 岩手めんこいテレビでアナウンサーをしていた時期に、上司に勧められて温泉を巡りはじめ、 そのポテンシャルに惚れ込んだことがきっかけだったといいます。

植竹深雪さん

私が温泉巡りをはじめた時は、インターネットに情報が多く出ているわけでもなく、 温泉好きの方が書いているブログもあまりなかったんですね。だから、手探りで全国を巡っていました。

そんななか、2010年に「九州八十八湯めぐり」がはじまりました。九州の88ヶ所の温泉施設を巡ると「泉人(せんにん)」の称号をもらえるというスタンプラリー企画です。私は1年で全部巡りました! 一日に何ヶ所も巡っていくうちに、利き酒みたいな感じでそれぞれの違いがわかってくるんですよね。一口に「トロトロ」と言っても、とろりとした浴感から、 うなぎのようにニュルニュルと感じるものまでたくさんあるんですよ。

よく、「お気に入りの温泉を見つけるにはどうしたらいいのか」と質問していただくのですが、 やっぱり何ヶ所か巡ってみて自分の好みを知るのが一番だと思います。

そんな植竹さんに、おすすめのトロトロ温泉を教えていただきました。

松尾川温泉

徳島県三好市にある、源泉かけ流しの温泉。とろみの強いヌルヌルとした肌触りが特徴です。 全国でも屈指のアルカリ性泉質のお湯は、皮膚の炎症を抑え、美肌に導いてくれるはず。

昭吉の湯

伊豆にある貸切予約制の日帰り温泉。お気に入りのトロトロ温泉です。

美容成分といわれている「メタケイ酸」が豊富に含まれている泉質が、老廃物を落としてくれて、お肌に艶と潤いが出ますよ。

【あったか豆知識】美容に適した湯温と入浴時間は?

おふろの身近な疑問の一つとして思い浮かぶのが、「湯温」と「入浴時間」。心地よいと感じる“おふろスタイル”は人それぞれ異なりますが、お肌への負担を考えると、40~42度の湯温の場合で、入浴時間は最大でも15分〜16分が望ましいとのこと。 それ以上入浴をすると、肌の油分が必要以上に落ちてしまい、乾燥しやすくなる傾向があるためです。

ちなみに、植竹さんは「ぬる湯」に関する本 『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』 を執筆する際にご自身で研究を重ねた結果、 睡眠の観点から考えても、人肌度程度の湯に浸かるのがベストだという結論にたどり着いたのだとか。 皆さんも自分の“ベストおふろスタイル”を見つけてみてくださいね。

温泉のプロが語る、松田医薬品の「トロトロ」入浴剤レビュー

入浴するだけでお肌がツルツルになる“トロトロ温泉”。しかし、忙しい日々を送る中で温泉を日常的に利用するのはなかなか難しいもの。美肌に近づける泉質の温泉が近所にあるとも限りません。

そんなときにおすすめなのが、ご自宅のおふろで手軽に利用できる入浴剤です。今回は“トロトロ温泉”にちなんで、とろみが感じられる浴感にこだわった入浴剤を植竹さんにも体験していただきました。


植竹深雪さん

どの入浴剤も、まるで保湿力の高い美容液のようなとろっとしたテクスチャーが印象的で、 「これは効きそう」というときめきが感じられました。

植竹深雪さん

「御泡美の湯」は高級ホテルのスパのような甘い香りで、優雅な気持ちを味わうことができました。

「うっとり」「あったまる」「しっとり」「さっぱり」など、カテゴリーごとに分かれていて、同じ会社が作った入浴剤でありながらシーンによって使い分けられる幅広いラインナップもおもしろいなと感じています。

とくに「松と柚子とろみの湯」には柚子の香りによるヒーリング効果を感じたという植竹さん。

植竹深雪さん

包み込まれるような浴感に癒されました。人工的な成分を感じさせない、自然に近い柚子の香りが疲れた気持ちをほぐしてくれるようでした。

また、とろみ以外の特長として「湯冷めしにくさ」にも触れてくださった植竹さん。

植竹深雪さん

湯上り後のポカポカが持続するのがすごいですよね。 ぬるま湯でじっくり浸かっても汗ばんでくるような発汗作用は、まさに温泉を思わせる浴感でした。

ご自宅で手軽に浸かれるおふろで、美容の“いいところどり”をできるのはうれしいポイントと言えそうです。

温泉・おふろは最高の美容法

全国津々浦々の温泉を巡り、その魅力を知り尽くしている植竹さん。各地の名湯とその泉質を記憶していて、気分に合わせて頭の中のデータベースを参照し、温泉の行き先を決めているのだとか。

そんな植竹さんにとって、おふろとは「日常の身体と肌を整える場所」。温泉をこよなく愛し続ける大きな理由の一つにも、その効能があるようです。

植竹深雪さん

私にとって温泉巡りはライフワークになってはいますが、その原動力になっているのは「心身の健康維持」と「美肌効果」です。

非日常感によってリフレッシュできるのはもちろんですが、湯の成分が心身の健康につながっていると感じることも多いですね。これまでいろいろな温泉に入ってきた中でも 「あ、ここのお湯はすごい!」と電流が身体にビリビリと走るような衝撃的な出会いが何度もありました。実際に温泉旅から帰ってきた後は、お肌がもちもちになっていたり、 翌朝のメイクのりに明らかな違いがあったりと、その効能を文字通り肌で感じています。

しかも、おふろって副作用がほぼ無いんですよ。温泉にしても、入浴剤を入れたおふろにしても、こんなに手軽で素晴らしいものを使わない手はないですよね。

構成:佐々木ののか
編集:荒田もも、友光だんご(Huuuu)

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