おふろタイムズ

おふろタイムズとは

『おふろタイムズ』は、日々のおふろ時間を豊かにするウェブマガジンです。入浴の質を高め、芯まであたたまるための情報から、日本各地にある温泉や銭湯をめぐるストーリー、松田医薬品の入浴剤へのこだわりまで、さまざまな記事をお届けします。

毎日、理想の生活をこなすのは難しい。朝からバタバタだし、夜は疲れてぐったり。けれど、日々気持ちよく過ごしたい!

そんなあなた、おふろには浸かっていますか? おふろは、毎日無理なくできる身体のケア。そして、身体をより癒したい時には、入浴剤を上手に活用するのがおすすめです。 自然の恵み「生薬」でできた入浴剤で、身体が生き生きと喜ぶのを実感しませんか?

松田医薬品製品事業部で、社内で「入浴剤マニア」としても有名な細川元広さんに、生薬の入浴剤づくりのこだわりや、おすすめ商品を教えてもらいました。

細川元広さん
細川元広さん

小さい頃は高知の野山で遊び回っていたので、よく草で手を切ったり、かぶれたりしていました。そんな自然の植物の個性を、先人たちがうまく利用して活用したのが生薬。滋味深いごはんを食べるとほっとするように、 自然の素材でつくられた入浴剤を使うと身体がじんわりと芯からあったまり自然と笑顔になりますよ。

扱いがむずかしい生薬

「生薬」とは、自然界の植物、動物、鉱物を原料とした薬効成分を含む物質のこと。松田医薬品が入浴剤に配合しているのは、主に植物の生薬です。

生きた素材である生薬は、それぞれ個性的で、商品製造も一筋縄ではいかないのだとか。

皮膚の炎症を鎮める効果のある生薬「カンゾウ」
皮膚の炎症を鎮める効果のある生薬「カンゾウ」

例えば、生薬のひとつ「カンゾウ」は、最低3年は育てないと有効成分が出ません。 その非効率さゆえに栽培をやめてしまう農家さんも少なくなく、入浴剤への使用を断念したこともありました。

また、身体を温めるために配合される唐辛子も、カプサイシンの値が高すぎると刺激が強くなってしまいます。 しかし、低すぎても、生薬成分を味わいたいお客さんに満足してもらえません。そのバランスが難しいのです。

みなさんお馴染みの生姜。生薬として使われる際は「ショウキョウ」とも呼ばれ、血行を促進する作用があります
みなさんお馴染みの生姜。生薬として使われる際は「ショウキョウ」とも呼ばれ、血行を促進する作用があります

他にも、カミツレやコウカは虫食いの被害にあいやすかったり(虫が好むほど自然の素材だという証でもあります)、 生の植物は色の鮮やかさも一定ではなかったり、値段が張ったり。気をつけるポイントを挙げればきりがないほどです。

ではなぜ、ハイコストで手間のかかる生薬を使い続けるのでしょうか。

自然の恵みでポカポカ続く。掃除まで楽しんで

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生薬の力を活用して治癒力を高めることは、人間にとって無理がない自然なケアの方法。身体がつらい、心が重い時こそ、自然由来の商品を選びたいと思う人はきっと多いはず。 そんな思いから、生薬の入浴剤をつくり続ける松田医薬品。難しいからこそ、商品開発にチャレンジする価値があると信じています。

松田医薬品の入浴剤の特徴は、なんといっても入浴後の身体のポカポカ感が続くこと。 生薬同士が成分を消し合わないよう、より良さを感じてもらえるように配合を考えています。

時々、お湯を抜いたあとの湯船を見て「こんなに汚れてたの……?」と驚くことはありませんか? それは、身体から老廃物が出て、代謝が上がっている証。 湯船の掃除も含めて楽しめるようになると、あなたはもうおふろ上級者。自分から卒業していった老廃物を水に流してスッキリするところまで含めて、 生薬の入浴剤を楽しんじゃいましょう。生薬の成分が浴槽から落としづらくなってしまうことがあるので、お湯を抜いたらすぐに掃除するのがポイントです。

自分に合う生薬の入浴剤の選び方を細川さんに聞いてみると、まずは「香り」で選んでみるのがいいとのこと。

細川元広さん

ぜひ自分に合う入浴剤を見つけて欲しいのですが、最初に注目してほしいのは香り。香りが好みだということは、まずひとつ嗅覚に合っているということですから。そこから触感や色、配合成分も深掘りしていくと、シーンごとに入浴剤の使いわけができて楽しいですよ。

おすすめの生薬を使った入浴剤

生薬の入浴剤を使うときのポイントは、不織布が破けない程度によく揉み出すこと。色が出なくなるくらいまで揉むことで、お湯にしっかり成分が溶け出します。

①生薬の巡り湯

気分を高めてくれる、生薬とスパイシーローズウッドの香り。生薬配合により、上質で贅沢なお風呂のひとときを楽しめます。保湿成分のホホバオイルが、お肌のきめを整えてくれます。

細川元広さん

とろんとした肌触りが気持ちいい、生薬配合の入浴剤です。身体もあったまり、日常のスキンケアにも最適。ぜひ普段使いしてほしい定番の生薬入浴剤です。

②ヨモギと唐辛子の家湯治

まるで湯治気分の香りと発汗。生薬と爽やかなシトラスの香りが浴場に広がります。よもぎや唐辛子の生薬成分が溶け出し、温浴効果を高め身体の芯まで温めます。

細川元広さん

香りが爽やかで、生薬感が強すぎないので、初めての方でも入りやすいと思います。肌荒れやあせもが出てきた時や、リラックスしたい時に使っていただきたい入浴剤です。

③生薬煎

9種の生薬を丁寧に刻んだ、豊かな香りがひろがる自然派の薬草湯。 湯の中で袋を揉むほどに生薬成分が湯に広がり溶け出します。カミツレ・コウカの心地よい香りが湯けむりとともに立ち上ります。

細川元広さん

天然志向の方におすすめ、色素・香料なしの生薬100%の入浴剤です。どうしても肩や腰の痛みを取りたい、明日は頑張りたいことがある、という時は、ぜひ生薬煎を頼ってください! 自然の効果が存分に実感できるおすすめの入浴剤です。

自然の力を実感できる、一番身近なアイテム「入浴剤」

細川元広さん

九州に出張した際、以前より「薬湯」を売りにした入浴施設が減っているという話を聞きました。生薬を使ったおふろって、準備も掃除も大変なんですよね。 福岡県にある「薬王子の湯 偕楽荘」では、朝4時から生薬の入った巾着袋を丹念に踏んで薬湯を仕込むのだそうですよ。それくらい手間暇のかかる生薬のおふろですが、 自然の力ってすごいなと改めて知ることができるので私はとても好きなんです。みなさんにもぜひ、生薬の入浴剤の力を実感して、楽しんでほしいですね。

医学の父と言われているヒポクラテス氏の名言で「人は自然から遠ざかるほど病が近くなる」というものがあります。

生薬を使った入浴剤は、生活のなかで一番手軽に、自然の力を感じることができるアイテムなのかもしれません。ぜひ、あなたに合った生薬の入浴剤を探してみてくださいね。

取材・執筆:荒田もも(Huuuu)
イラスト:matsuda natsuru

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